マインドセット

ハケンの品格・名言集。大前春子の生き方から学ぶ事【働き方を考える】

2007年に放送された大人気ドラマ「ハケンの品格」

篠原涼子さんが演じる派遣社員・大前春子は時給3500円の「特Aランク」スーパー派遣社員。

残業・業務外命令・契約延長の一切を拒否するなどの強烈なキャラで、社内の反発を生みつつも驚異的なスキルを武器に我が道を突っ走る生き方がかなりの話題を呼びました。

今回はドラマ「ハケンの品格1」で篠原涼子さん演じる大前春子が生み出した数々の名言を、管理人の独断と偏見で紹介していきます!

※解説にネタバレも含まれますので、「ハケンの品格1」をまだ見てない方はご注意くださいね!

会社で生きていく系・名言

まずは「会社で生き抜く上での働き方・考え方」における名言から。

「社員には【出世のために働く社員】と【人のために働いてしまう社員】の2種類しかいない」

春子(篠原涼子)の上司・里中(小泉孝太郎)は、仕事は出来ないけど人の良さが売り。

里中は自分の手柄になるはずだった企画を出世欲の強い東海林(大泉洋)に横取りされてしまい、にも関わらず東海林に尽力しようとします。

そんな里中のお人好しぶりを称賛する後輩に対して、春子の放った言葉がこちら。

社員には2種類しかいません。

1,出世のために働く社員。2,人のために働いてしまう社員。

2は部下には好かれますが、会社にはバカ扱いされます。

春子は「1,出世のために働く社員」=東海林、「2,部下に好かれ会社にバカ扱いされる社員」=里中だと示したのです。

春子はその上で

私たちは泥船に乗ってしまった様なものです。
せめて契約が終了するまで、沈まないといいけど。

とも言い放ちます。

誰かの下や組織の歯車の一部として働く限り、それが泥船であるかもしれないリスクがある。

これは「人」についてもそうですが、「組織」「事業」に対しても言える言葉ですね…。

さらに言えば個人事業だって、荒波でも生き残る船作りを俯瞰的に意識し続けなければならないなと、改めて感じさせるセリフでした。

「一人で知らない会社に入って、そこで自分の居場所を作って、一人でスキルを磨いていくの」

春子の同僚である美雪(加藤あい)は、スキル0のド新人。

「春子のバーター」的に採用が決まるも、3ヶ月後に春子が契約更新をしなければ美雪は自動的に契約解除になってしまいます。

春子は周りから「美雪の為にも更新を続けてくれ」と懇願されるも断固受け入れず、育ての親であるバーのママ(白川由美)からも諭されますが、

ハケンは一人で知らない会社に入って、そこで自分の居場所を作って、
一人でスキルを磨いていくの。

春子はこう答え、さらにこう続けます。

あたしはすがる人がいないからここまでやってこれた。

救いの手を差し伸べて、もしその手にすがったらそれであの子はおしまい。

孤独の中、一人闘い続けてきた春子が辿りついた「派遣道」。

様々な苦闘を生き抜いてきたからこそ、信念を貫く強さと相手に生半可な依存心を生ませない優しさを感じます。

共に働く仲間系・名言

続いては会社や個人問わず「共に働く仲間との生き方・考え方」系における名言。

「一緒に同じ事をするのが友達かね」

一人行動が苦手な美雪は、ある女子派遣社員グループと行動を共にする毎日に。

しかしそこでは、合コン・高級ランチ・派手なヘアメイクなど、美雪の身の丈に合わない事ばかり。

ひとりぼっちにならない為の馴れ合い行動を続ける美雪に対して、春子はこう言い放ちます。

一緒に同じ事をするのが友達かね。

可哀想に。そんなの友達じゃなくて、金魚のフンだね。

協調性を重んじる(&真面目な)人ほど「合わせなきゃいけない」と思い込んで息苦しくなってしまうのは、組織人(特に女性)あるあるかもしれません。

美雪はこの後結局一人に戻りますが、一人に戻った時は意外とスッキリあっさりするもの。

自分の大切な時間を共に過ごすコミュニティは、確たる友情や信頼関係を重んじ合える者同士でありたいですね。

「優しいだけじゃ人は守れません」

美雪が立ち上げた企画を里中が美雪の名前のまま通した事で、美雪は周りから「派遣社員のくせにでしゃばり」と総イジメ状態にあってしまい、退職まで追い込まれる事に。

何とか美雪を復帰させたい里中は春子に助言を求めますが、春子は「美雪を守るといったのにこのザマだ」とバッサリ。さらにこう続けます。

人を守るには、体を張るか、命を張るか、自分の首をかけるか。
できませんよね、あなたには。あなたには無理です。

優しいだけじゃ、人は守れません。

「誰かを守る」という事を口にする事は簡単ですが、体現する事はものすごく重みのある事。

この後実際に行動を起こし、言葉通り体を張って美雪を救った春子がかっこ良すぎましたよね…。

「仕事に穴を開けられない人間は、毎日、刃の上を渡っている様なもの」

春子の会社は大人気のマグロ解体師「ツネさん」(小野武彦)の「マグロ解体ショー」を目玉企画として立ち上げますが、直前でツネさんが怪我を負い、中止の危機に。

しかし春子が手腕を発揮し、無事解決。

春子はかつてツネさんの元で修行した事があり、二人は「ハケン仲間」として強い繋がりがあったのです。

会社の危機を救った春子は、上司からの特別報酬を断り「『仕事』としてではなく『仲間の為』に行ったのだ」と言い切ります。

ツネさんや私は、仕事に穴を開けられないんです。
毎日、刃の上を渡っている様なものですから。

そういう者同士が、穴を埋め合うのは当然です。

個人的には、ドラマ内で最もドン刺さりしたセリフでした・・。

スキル一つで幾多の荒波を乗り越えてきたからこそ、繋がりと責任を大切にする春子の一貫した強い信念を感じます。

人生に通じるマインドセット系・名言

最後は人生全てに通じるマインドセットとも言える「生き方」「考え方」系名言です。

「みじめな仕事を断れない自分に言い訳しているだけでしょ」

美雪が正社員の使いっ走り状態に悩んでいた時に春子が放ったセリフ。

美雪はパシリの毎日に疲弊し、同僚の女性社員からも「媚びを売っている」と嫌悪され、四面楚歌状態に。

しかし「自分はスキルがないからエージェントから『キャラ立ちするしかない』と言われたんだ」と、無理に現実を享受しようとします。

そんな美雪に対してのセリフがこちら。

みじめな仕事を断れない自分に言い訳しているだけでしょ。

あんたは断れない勇気がないだけ。

続いて

男性社員の使い走りになって女に総スカンくってこのままずっとお使い派遣やってなさい。

と言い放ちます。

  • 「他人がこう言ったから」
  • 「私はこれしか出来ないから」

人は何か壁を感じた時、こんな風に「やらない理由」「出来ない理由」を真っ先に挙げたくなるのではないでしょうか。

ただ、抽象度を挙げるとその全ては「表面上の言い訳」。

美雪の「自信のなさ」という本質から逃げている現状をズバッと付く鋭さにドキっとさせられます。

「生きていく技術とスキルさえあれば、自分の生きたいように生きていける」

「大きな会社に就職出来ていたら、人生は違っていたのかな」とボヤく美雪。

しかし、春子はそんな美雪を遮り「正社員になってもリストラ、潰れたら終わり。なのに会社の為に尽力するなんて全部無駄」と言い放ち、こう続けます。

不景気が100年続こうと、日本中の会社潰れようと、私は大丈夫。
派遣が信じるのは自分と時給だけ。

生きていく技術とスキルさえあれば、自分の生きたいように生きていける。

誰もが一度はやった事があるであろう「IF論」「タラレバ」。

特に、美雪の様に仕事や人生が思う様に進まない時ほど、こういったループに陥りがちですね。

最初から「信じるのは自分だけ」と腹をくくる春子ですが、その経験値と自信がベースにあればこそ、周りを思いやる力や、状況をマクロに俯瞰できる余裕が生まれるのかもしれません。

「そんなものは現実にすればいいだけの事です」

部下達と一致団結して東海林の企画を成功させる為に奔走する里中。

しかし、結果は努力虚しく「現実的じゃない」と速攻却下。

「自分は何をしてるのだろうか、本当に申し訳ない。」と落ち込む里中に対して、春子は「あなたはいつもそう」と言葉を放ちます。

何もしてないのに、誰かに申し訳ないとうなだれているだけ。

まだ何もやってないでしょう。

現実的じゃないと言われてそれで諦めるんですか。

そんなものは現実にすればいいだけの事です。

現実化させる為の行動を「諦めないで続ける事」の大切さを教えてくれるセリフです。

理想を追い続けて空回りする里中に対して、厳しい春子。

しかしこの言葉は里中の背中を押そうとする、春子の優しさも感じます。

「働くことは生きること」

会社との契約終了日。美雪は自らの意思で更新を選ばず、新たな道を歩む事を決意します。

しかし、組織一丸となって自分を育ててくれた会社の人達との別れが寂しく、春子と二人になったタイミングで堪えきれずについに号泣。

最初は人前で泣いてばかりだった美雪の成長を感じた春子はこう言います。

あなたはあなたの道を行けばいいんです。
そのために必要な勇気をあなたはこの3ヶ月で得たはずです。

自分の気持ちに正直に、勇気を持って歩き出しなさい。

働くことは生きることです。

「働くことは生きること。」

数あるドラマの中でも、多くの人の心に刻まれる名言を放ってくれましたよね。

「ハケンの品格」名言・まとめ

今回はドラマ「ハケンの品格1」で篠原涼子さん演じる大前春子の名言をまとめていきました。

「ハケンの品格1」は2007年に放送されたドラマなので、改めて見ると「時代錯誤も甚だしいな!」と感じる事も多いです笑。

しかし逆に言えば「たった10数年で全く違う世の中になった」という事であり、その変化スピードは今後も加速度的に増していきます。

ドラマは「社会を写す鏡」でもあると思いますが、周りに振り回されず、自分のスキルと信念を軸に「置かれた環境でベストを尽くす」大前春子の生き方は、どんな時代や環境だろうと学ぶべき事があるなと感じます。

組織や社会に依存せず、周囲に過度に振り回されず、自分に確たる軸を持って、これからの時代を生き抜いていきたいですね。

MAI
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