「デス・ゲーム」とは、ディストピア環境を舞台にし、登場人物が死、もしくは死と同等の代償を伴う危険なゲームをしていくサバイバルフィクション。
例をあげると、深作欣二監督映画で話題になった「バトル・ロワイヤル」。中学生達が殺し合いをするというショッキングな内容で話題性を呼びましたが、実は原作は小説であり、漫画化もされています。
しかし、デスゲームとは肉体的な戦いだけではなく、心理戦や知能戦、時には協調性や友愛感情をも用いられ、なかなか奥が深いモノであったりします!
今回は本当に面白いデスゲーム漫画、人気作品5選を紹介しますが、中でもホラー描写が大嫌いな私がおすすめする「グロくない」「怖くない」おすすめを紹介していきます!
おすすめデスゲーム漫画その1:今際の国のアリス

優秀な弟にコンプレックスを持ち、居場所を失っていた主人公のアリスが、花火が打ち上がった夜を境に友達二人と廃墟の様な東京23区でデスゲームに巻き込まれていく「今際の国のアリス」。
さながら「不思議の国のアリス」に出てくる様な不思議な名前の個性豊かなキャラクター達との信頼や裏切り、様々な葛藤と死戦を乗り越えて、アリスが成長していく物語。
トランプカードのクラブ・ダイヤ・スペード・ハートに見立てた4種類の非情なゲームを次々と「くりあ」していく心理戦描写が見事です。登場人物にも魅力的なキャラクターが多く、読み終わった後はまた1から読み返すこと必至。
時々残酷な描写もありますが、絵が綺麗なので読みやすいですし、グロさはありません。
ただのデスゲーム漫画ではなく、「生きる意味は何なのか」を問いかける作品。
全18巻で完結。
おすすめデスゲーム漫画その2:ライアーゲーム

松田翔太さん・戸田恵梨香さん主演でドラマ・映画共に大ヒットとなった「LIAR GAME」。ぶっちゃけると原作漫画よりもドラマの方が面白いというレアな作品。
「馬鹿正直のナオ」こと主人公の神崎直は、ある日ライアーゲームの招待状を受け取るも、あっさりと戦い相手の恩師に裏切られて負けそうになり、天才詐欺師の秋山に救いを求めます。
その日を境に、直と秋山は何億円もの大金を賭ける心理戦を繰り広げ、人間の信頼と裏切りの愛憎劇を弄ぶライアーゲーム事務局への戦いを挑みます。
終始心理戦・頭脳戦なので肉体的なデスゲームマッチや残酷な描写は一切ありません。ドラマでは鈴木浩介さんが演じたキノコことフクナガユウジは、漫画では実はオネエキャラであそこまで強烈ではありません(笑)。
全19巻完結。
おすすめデスゲーム漫画その3:銀と金

「ざわ・・ざわ・・・」でおなじみ、「アカギ」「カイジ」で知られる福本伸行氏の「銀と金」。ドラマでは森田役に池松壮亮さん、平井銀二役にリリー・フランキーさんで実写化しています。
裏社会で天才的な直感を持ち合わせる森田が、闇社会のドン的存在、平井銀二の元で次々と開眼していく物語。
ポーカーなどのギャンブルや、政治家との裏取引、殺人鬼との死闘など裏社会ならではの展開ですが、残酷な描写はありません。「カイジ」の様に「鉄骨渡り」的に気分が悪くなる様な描写もありません。
全8巻ですが、休載という形で連載終了。当初は銀二と森田を戦わせる展開で、物語を終わらせる予定だったそうです。
個人的には綺麗に終わらせず、伏線を残したまま完結しているのが何となく森田らしくていいかな、とも思います。
おすすめデスゲーム漫画その4:トモダチゲーム

2017年に吉沢亮さん主演で映画・ドラマにて実写化された「トモダチゲーム」。高校の同級生である仲良し5人組をメインキャストにした、割とオーソドックスなデスゲーム漫画です。
主人公の片切友一は、母親から「お金より友達が大事」と教えられ、貧乏な暮らしの中でも友情を大切にして暮らす高校生。
しかし、ある日友一のクラスで修学旅行のお金が盗まれてしまい、その数日後、クラスメイトの4人と共に学校に呼び出された友一は何者かに殴られ、そのまま5人でデスゲームの舞台へと・・・。
最初は「友情を大事にすれば必ずクリアできる」という「トモダチゲーム」ですが、物語は思わぬ方向に進みます。
基本的には心理戦で、高校生男女の物語らしく恋愛描写もあります。また、途中からゲスい表情の登場人物にイラっとしたり少しだけ残酷な描写も出てきたりしますがそのページはさらっと飛ばして読みましょう(笑)
既刊9巻。
おすすめデスゲーム漫画その5:賭けグルイ

2017年にアニメ化もされた「賭けグルイ」は、独自の階級制度のある、富裕層の生徒が通う名門学園で繰り広げられる学園ギャンブルもの。
登場人物達の仰々しい名前と「いかにも」少女漫画的な絵は好みが別れると思いますが、ギャンブルマッチと強烈なキャラの持ち主達がありえない大金を掛けて繰り広げる心理戦は、純粋に面白いです。
基本的にカードゲームや博打など、学園内で行われるギャンブルが多いですが、たまにヒヤヒヤする程度で残酷な描写はありません。
一貫してギャンブルに心酔し、学園でトップに昇りつめていく蛇喰夢子(じゃばみゆめこ)の初志貫徹ぶりがとにかく強烈。
既刊8巻。
デスゲームの人生哲学はビジネスマインドにも通じる
今回はおすすめデスゲーム漫画5選を紹介しました!
デスゲームと言っても本当にいろんな種類がありますが、主人公の生き方を通して「人間の本質とは何なのか」という事を、どことなく問いかけてくる様な内容が好きだったりします。
漫画の主人公から学ぶ生き方や人生哲学と言うのは、本当に侮れないなーと思います。
ビジネスをやっていく上でのマインドセットやモチベーションにも繋がりますので、くれぐれも仕事や日常生活がおろそかにならない程度にハマりすぎない様、参考にしてみてください!