好きなことややりたいこと、「夢」をいざ実現させて「現実」にした時に、辛くなってしまったり「燃え尽き症候群」としていつしかやめてしまっていた・・・という事はないでしょうか。
好きな事ややりたい事があるだけで幸せだ!という意見がある一方で、好きな事ややりたい事は「仕事にしないから幸せなんだ」という意見もありますよね。
今回は「好きを仕事に」した際の「辛くなる」あるある事例や、「好き」でお金を稼ぐ為の成功法則について、管理人の独断と偏見で書いていきます。
そもそも「好き」とは超・主観的なもの
まずは大前提として「好き」を「仕事」に、の
「好き」とはなんぞや?
という事から見ていきましょう。
超絶当たり前ですが「好き」なんてものは、所詮は完全なる主観でしかありません。
で、その前提で、個人的には「皆何かしら『好き』を持ってる」と思ってます。
たまーに「好きなことがない」とか言う人がいますけど、個人的には
絶対にそんなんウソだろ
と思ってます。
例えば
- 仕事終わりのビールが好きだったり
- Diorの香水が好きだったり
- 新作のゲームが好きだったり
- 海沿いのドライブが好きだったり
- 彼氏に料理を振る舞うのが好きだったり
- ボーッとするのが好きだったり
- アイドルのナントカちゃんが好きだったり。
十何年とか二十何年とか生きてれば、絶対に何か一つ好きなものがあると思うんですよね。
ただ勿論、それを「仕事」に結び付けるかどうかは、個人の自由で別次元な訳です。
その上で、自分の意志で「好きを仕事にしたい!」と思う場合、私は2通りのパターンがあると思っています。
それは、
- 「好きなことが死ぬほど好き過ぎる」
- 「何となく(≒どうせなら)好きなことを」
個人的にはこの2通りの選び方なのではと思っています。
一つずつ見ていきますね。
「好きを仕事に」するケース①好きなことが死ぬほど好きすぎる
一つ目は「好きなことをやり続けたい」「極め続けたい」「その道で有名になりたい」。
こんなパターンかと思います。
例えば私はダンスやヨガを生業としてやっていますが、まさしくこのパターンの人が9割9分です。
どちらも追求すればするほど終わりがない世界。「ずっと勉強したい!」と思いますし、若い頃はノーギャラでもとにかく大きな仕事をしてみたい、というのが大きな原動力でした。
何よりも純粋に楽しいんですよね。やらずにはいられない。
こういった「やらずにはいられない」パターンには、芸術系、スポーツ系、クリエイティブ系、あとは大学教授や医者、学者など、研究職の方も多いパターンではないかと思います。
「好きを仕事に」するケース②何となく(どうせなら)「好き」に関連したことを
前者と紙一重ではあるのですが、こちらはどちらかというと「消去法」的な考え方だと思います。
「何となく、どうせ仕事するなら」少しでも自分の興味のある事や好きな事に関して働きたい。
一見少しネガティブそうに聞こえるかもしれませんが、おそらく私含め多くの人が、無意識下で行なってきている事でもあると思います。
就職活動や転職の際は勿論、アルバイトや大学の学科選びの時など。
これまでの人生におけるいくつもの選択肢の中で、基準となる様な心当たりがある方が多いのではないでしょうか。
「本が好きだから文学部へ」
「好きな人が野球やってたから野球部へ」
「キムタクが好きだからドラマの影響で美容師へ」
など、自身ではそこまで強い意志がないつもりでも、自分の「好き」が人生の選択肢へと昇華してるケースも多くあると思います。
好きなことを仕事にすると辛くなるケース
以上を踏まえた上で「好き」を仕事にしたとしましょう。
人によってはとても幸運なことだったり、周りからは「好きな事を仕事にしてていいわね」という様な言葉をもらえるかもしれません。
が、せっかく自分の「好きな事」「やりたい事」を仕事にしても、実は「辛くなってやめてしまう」ケースは非常に多く存在します。
好きを仕事にして辛くなるケース①収入面
実際に「好きなこと」を「収入源」として両立させるには「需要」「市場」といった視点を持たなくてはいけません。
例えば自分の好きな事ややりたい事が、高収入の仕事として需要のある「成熟した市場」であれば、収入面を考えなくても済むし、まさに「趣味と実益」の様な理想的な働き方が出来るかもしれません。
法律が大好きすぎで弁護士になったり、サッカーのスター選手や野球のドラフト選手の様に、狭き門だとしても類まれな才能や実力を持っていれば、ずば抜けたオファーを受けることが出来ます。
しかし、そうでない場合。
実際に自分が仕事をした時に、収入が低いどころかそもそも仕事として成り立ってない真新しい市場であれば、0から「市場開拓」を始めないと稼げない場合も当然起こり得ます。
自分で顧客を掴んだり、雇い主に給料オファーをかけるといった値段交渉なども行わないといけないケースもあるでしょう。
特にフリーランスや個人事業主として働くケースに多いのが、このパターンかもしれません。
会社にいる時間だけ給料がもらえる会社員ではなく、歩合・出来高制で働く個人の働き方は「好きな仕事」と「お金」を天秤にかける行為が辛くなってしまう、というパターンはかなり「あるある」だと思います。
好きを仕事にして辛くなるケース②義務になると楽しく無くなる
続いて、「好きなこと」が義務となってしまうことで、「楽しくなくなってしまう」というケース。
個人的にはこのケースは実際に仕事にしてから、というケースよりも「仕事にするかしないか以前の段階」で判断する人が多い様に感じます。
特に、「趣味や娯楽として」としか考えてなかった事が、プロ並のレベルになって「新たに仕事という選択肢が生まれた」時に起こるケースですね。
実際に私のダンサー仲間にも、仕事としてやっていけるレベルなのに「踊るのが純粋に楽しいだけだから」と縁故で仕事のオファーがきても、ずっと断り続けている子がいます。
個人的に、こういうタイプの方はアーティスト気質で繊細な方が多い印象です。
自分の中で一種の「美学」的観念が出来上がっているのだろうな、と思いますし、
仕事にすることで収入面や社会面なども考えなくてはいけなくなることで、「純粋に好きなことそのものを楽しめなくなる」といった所ではないかと思います。
自分が思い描いている「理想」はそのまま「理想」の状態にしておくことで、現実面でのギャップに苦しまなくていい、という背景があるのかもしれません。
好きを仕事にして辛くなるケース③才能や年齢など、周りとの比較
実際に好きなことややりたいことを仕事にし続けることで、当然ながら「好き」への捉え方というものは歳月とともに変化してきます。
人生経験が増えてくることでより客観的な捉え方をしたり、もしくは新たな視野が広がって自分よりも才能がある存在や若く勢いのある世代と自分自身を比較してしまったり、なんてこともよくあります。
どの仕事でも「ルーキー」から「中堅」そして「ベテラン」と階段を上がっていくものですが、
自分の「好き」「やりたいこと」となると、そういった見方を冷静に出来なくなり、自信喪失して仕事はおろか「好きなこと」ですらなくなってしまう、なんてこともよくあります。
これは人間としては当たり前のことで当然の変化でもありますが、周りからしたら「すごく勿体無いな」と思われるケースが多いです。
分かりやすく言うとするなら、名実ともに優れた職人さんや芸能人の引退みたいな感覚ですかね・・・。
「好きなこと」でお金を稼ぐことのジレンマあるある
インターネットが恐ろしいスピードで普及し、個人のSNS発信やネットビジネス起業が当たり前になった現代では、
日本でも「好きを仕事に」という考え方が、若い世代を中心に少しずつ違和感がなくなってきたものの、まだまだハードルの高い考え方だと思います。
特に日本ではまだ安定イコール「いい大学→いい会社」という考え方が根強く存在していますし、もしも自分の親に「好きなことだけで食べていきたい!」と言ったら「世の中そんな甘くないぞ」と言われるのではないか、とあなたも考えるのではないでしょうか。
これは「仕事」イコール
- 「汗水垂らして働くものだ」
- 「辛くて苦しいものだ」
- 「月曜から金曜までひたすら拘束されるものだ」
- 「上下関係が面倒臭いものだ」
- 「でもそれ全部やり遂げて一人前の社会人なんだ」
という思い込みが、至る所で根強く存在しているからだと思います。
それは私達が日常生活で目にする企業広告だったり、テレビドラマや映画などのマスメディアだったり、友人や恋人からの言葉だったり。
親や旦那、学校の先生や、会社の上司の言葉だったり。
人間の記憶というものは蓄積され続けるものなので、そういった言葉や考え方に触れる時間が長ければ長いほど、自分の思考として深く根付き続けるものです。
「好きなことは好きなままで、仕事にはせずにマイペースに楽しみたい」という言葉は、本当にそういう気持ちの時もありますし、実はそういった「変化への恐怖心」の表れであることもあります。
自分が変わることへの恐怖だったり、周囲からの見られ方が変わることへの恐怖ですね。
また、その第一関門を抜けたとしても、壁につまずいた時に「やはり仕事にするべきではなかったのだ」と自分を思いこませようとする事もあるあるです。
ちなみに、私自身もそうでした。
初めてダンスの仕事をした時、ただの趣味のつもりが「先生」と呼ばれるようになって、「常に評価される側」として見られてるような「自意識過剰」状態になってしまいました。
すごく怖かったです。
ただ、実はそれは「親の反対を押し切って仕事をしている」という当時の状況から「逃げ出したい」という気持ちの表れだったな、と今は思います。
私は親からダンスを反対されていたので「親から嫌われたくない」という葛藤を「評価される側としての恐怖」へすり替えていただけだったな、と思ってます。
ビジネス界隈では「引き戻し現象」とも言いますが、
「変わろう」「成長しよう」という自分を、潜在意識が「変わるな」「成長するな」と
引き戻そうとするのですね。
ちなみにこういった「行動を起こそうとするときに思い浮かぶ、否定的な思い込み」を
「マインドブロック」と言います。
実は社会的、収入面、自分の信念、と思っていた考え方は、
こういった長年の生活環境によって影響された「マインドブロック」に支配されている、というケースもよくあるのです。
「好きなこと」でお金を稼ぐ成功法則
私は、こういったマインドブロックを取っ払うことが
「好きなことでお金を稼ぐ」第一歩のマスト条件だと思います。
なんなら、別に深く考えなくてもいい。
「ただ何となく楽しそうだったから」最初はこんなノリでいいと思います。
ただし、ノリでお金が稼げるほど「仕事」というのは甘くありません。
例えば最初は会社員をやりながら「アルバイト」としての副業スタイルだったり、もしくはフリーター見習いでも、お金をいただけるだけでありがたい環境と思うくらいがいいと思います。
なぜかと言うと、「あなたが好きと思ってるって事は、それ以外に『好きで好きで死ぬほど意欲がある』人が沢山存在している可能性が高い」から。
それでも、市場さえ成熟してキャッシュフロー環境が整っていれば、生活に困る事はないかもしれません。
でも、もしあなたと同じ様に「この分野で仕事がしたい!」と思ってる分野で、尚且つ市場が成熟できていなかったり、コネクションや実績など厳しい条件が伴う分野であれば、
あなたがその土俵で戦って稼ぎ続けるためには、当然ながら努力が必要になります。
以上を踏まえて、私は「好き」を仕事にするなら、
生半可な覚悟でやるな
と声を大にして言います。
「お金を稼ぐ」って事は「価値提供」に他なりません。
「自分が好きだから」っていうのは、あくまで結果論の一部でしかなくて、仕事にするまでには誰もが相当の努力をしてるはず。
そして、前述した「やらずにはいられない」属性の人達は、ライバルとしては最強です。
だって「やらずにはいられない」んですから、「努力を苦労だと思わない」んですよ。いわば努力の天才です。
それでも
「今は初心者だけど、自分なら絶対に出来る」と思ったら
その時点で初めて「好きなことを仕事にする」ことを実現できる人だと思います。
・・・完全な精神論に着地しました(笑)
ですが、こういうのって、結局は精神論だったりします。
自分のマインドブロックを取っ払って
周りから何を言われようと自分の意思で突き進められる人が、
結局「好きなこと」だろうと「やりたいこと」だろうと、
物事を成し得ることが出来るのだと思います。
だからこそ、実績がなくても、最初はノリで副業感覚で始めて、細く長く続けて着実に実績を作っていく。
で、早い段階で「あ、自分には合わないな」と思ったら、さっさと見切りをつけてしまった方が良いと思います。
好きなことを仕事にしたいけど、「自分にはムリだ・・・」と思った人にオススメなこと
かなり厳しい事を言いましたが、上記に関しては全て「オフライン」であれば、という話です。
正直、オンライン上であれば、「好きなこと」を仕事にするのは
超絶余裕でスタートできます。
え・・・さっきと言ってること違くない?
と思いますよね。
なぜかというと、オンライン上は
「市場」が熟しているからです。
私が「本気出さないと『好きを仕事』なんて無理ゲーだよ」と言ったのは
あくまで「市場が熟しておらずライバルも大量にいる」環境の話。
これだけインターネットが普及して、「検索しまくる」日本人に生まれた段階で
「超楽勝」以外の何物でもありません。
ただし、手法は「オンライン」に限った話。
例えば私はベジタリアンで果物が大好きなのですが
今から果物屋さんになる事は難しいけど、オススメの果物屋さんをブログで紹介して、それをマネタイズする事は可能です。
また、ブログだけでなくYouTubeやInstagramを通して動画配信しようと思えば、撮影〜投稿までで長くても1時間あれば十分です。
こんな感じで、Google検索やYoutube、TwitterやinstagramなどのSNSを通した個人発信が「好き」な場合は、それをマネタイズすることで
簡単に「好き」を「仕事」にすることが可能になります。
脱線しましたが、結論!
私の思う「好きなこと」を着実に仕事にする成功法則はこちら。
- オンライン上で「好き」を仕事に → 興味があれば今すぐスタートしてみる
- オフライン上で「好き」を仕事に → 中長期目線でまずは副業から
「好きなこと」を仕事にする土俵をオンラインに変えるだけで、収益へのハードルというのはグッと低くなります。
もしもあなたが「何となく(どうせなら)好きを仕事にしたい」、でもハードルが高くて踏み出せずにいる・・・という場合は、まずはオンライン上で「好きを仕事に」する稼ぎ方から始めてみてもいいかもしれません。